2012年5月10日木曜日

収集癖

海の民族と陸の民族のせめぎ合いが続いて歴史が綴られた、と言う様な記事が目に付きました。
海の民族は富を収集し、陸の民族は土地を収集するそうです。
近年海の民族の代表はアメリカで世界中の富をニューヨークに集めました。
陸の民族のそれはロシアで東に進出し。。

そしてここからは連想です。
ロシアの東方覇権が結果日露戦争を巻き起こしました。
ウラジオストクが「東方を支配する町」という言葉というのも凄い命名センスです。
そういう国が相手ですから、北方4島も4っつに拘れば話は座礁するかと思います。
返しても良いと言ってる2島の面積は他の2島に比べれば微々たる物です。
土地指向のロシアには良い言い訳になるし、漁業権を考えれば虻蜂取らずよりはと思います。

日本では何度か海の覇者が現れますが結果不幸に終わります。
清盛は海の人でしたが陸指向の頼朝に取って代わられて。。
信長もどちらかというと海指向、秀吉も、でも陸指向の家康にやられました。
幕末時期海の人はことごとく死に生き残った陸指向の人が明治を作りました。
陸指向が行き過ぎて起きた戦争は、幸い海の民族の勝利で終わりましたが
参戦が遅れたソビエト(ロシア)は東欧に拘って崩壊しました。

海を富、陸を土地と言い換えるとより話が鮮明になります。
収集癖が個性の現れになり個性の集団が国を形作ります。
富か土地、その具体的な嗜好で集団の性格が見えてきます。
リーダーの性格がその集団の特性に大きく影響します。
平清盛は富指向でした、日本が大きく変わる好機でしたが平氏は頼朝に滅ぼされ、
土地指向の源氏で内向きの政治が形成されました。
信長はラディカル過ぎてよく分かりません、その跡を継いだ秀吉は富指向でしたが
最後は土地指向の家康が天下をとり、後継者が鎖国したのは周知の事実です。
幕末外向きの人はことごとく死に、生き残った土地指向の人が明治を作りました。
土地指向が行き過ぎて起きた日米間の争いは、富指向の民族の勝利で終わりましたが
参戦が遅れた土地指向民族は八方塞がりを打破できずにソ連邦が分解しました。
土地指向で固まっていた自民党から、
富(指向)組と土地(指向)組が均衡している民主党になったのが混迷の原因です。
日本では珍しく富組がリーダーに尽(間違いではありません)きました。
土地組が巻き返しに出ていますが、がんばれ富組。