2017年1月19日木曜日

groove

レコードがリバイバルしています。
古い資料を見ていたら溝再生の説明がありました。
再生針のRで歪が発生します。
5μの山をR10μの針で再生するんですから、そりゃ歪むよね。
で実際どれ位にと思い、これを作りました。
周波数とレベル等を設定すると、RIAAで記録補正したした正弦波を作ります。
その溝を丸針でトレースしたとき、その軌跡をFFTして歪を計算します。

以下が1KHz0dBを10μの針でトレースしたときの絵です。
青線がトレースの軌跡、グレーの半丸が針、赤がFFT結果。
2Kに少し凸がありますが歪は0.4%です。













今度は8kHz10dBにしました。歪は13.3%です。
緑が溝波形でグレーの半丸の針が溝にはまっている感じです。
1kの時は緑と重なっていた青線が歪んでいるのが分ります。
この辺が限界でしょう。



今度は内周(半径12cm)に移動します。
溝よりも針が大きいので再生不能のはずです。
再生できても、歪は53%となります。
黄色が付加されて緑が青になります。














上りと下りでは青の山高が違っています。
44.1のx4サンプリングではこれくらいみたいです。
これをさらにx8すると双コブの高さが揃ってきますが、計算が遅くなりました。